※本記事は筆者の実体験および調査をもとにした情報です。
※費用や制度は地域・病院・個人の状況によって異なるため、参考としてご覧ください。
結論から言うと、台湾の出産文化を事前に知らずに里帰り出産を選ぶと、想像とのギャップに戸惑う可能性があります。
この記事では、国際結婚で日本に暮らしており
日本で出産するか、里帰りして台湾で出産するか迷っている方に向けて、判断基準の一つとなる費用・制度・産後環境の違いを解説します。
私たち自身も同じ状況で悩みました。
- 日本でそのまま出産するか
- 台湾に里帰りして出産するか
- 最終的な負担額はいくらになるのか
無痛分娩や出生前検査などの選択に加え、台湾特有の産後ケア(坐月子)まで含めて考えると、単純な費用比較では判断できません。
実際に大阪と台湾の高雄市で情報収集を進める中で、考えが何度も変わりました。
この記事では、その過程も含めてリアルな判断基準をまとめています。
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【結論】費用ではなく「産後の環境」と「家族の関わり方」で決めるべき
結論としては以下の通りです。
- 出産費用だけを見ると台湾の方が安い
- 産後ケアは台湾が圧倒的に充実・普及している
- 日本は生活面・制度面の安心感がある
ただし、お金よりも本当に重要なのは産後の生活です。
妊娠中や出産後に妻がどれだけ休めるかに加えて、
夫がどのように育児に関われるかも含めて、夫婦で考える必要があります。
迷っている場合は、産後に妻がどれだけ回復に集中できる環境を作れるか、という視点で考えるべきです。
日本と台湾の出産費用を比較
日本で出産すると実際どこまで高くなるのか
- 出産+入院:約50万円
- 無痛分娩:約10万〜15万円
- 羊水検査:約10万〜15万円
- NIPT:約10万〜20万円
【自然分娩+出生前検査を未実施】の合計:約50万円
【無痛分娩+出生前検査を実施】 の合計:約70万〜100万円
実際に見積もりや情報を確認した際、最初に感じたのは
「想像以上に高い」ということでした。
特に無痛分娩や出生前検査は保険適用外になるため、
選択するかどうかで総額が大きく変わります。
費用だけを見たとき、
「台湾に里帰りした方が合理的ではないか」と考えたのが正直なところです。
台湾に里帰りすると費用はここまで変わる
同じ条件での目安です。
- 出産+入院:約10万円
- 無痛分娩:約5万円
- 羊水検査:約5万円
- NIPT:約3万〜8万円
【自然分娩+出生前検査を未実施】の合計:約10万円
【無痛分娩+出生前検査を実施】 の合計:約20万〜30万円
日本と比較すると大きな差があります。
この数字を見たとき、
「費用だけなら台湾を選ばない理由はない」と感じました。
出産支援金について
出産にかかる費用は全て自己負担となるわけではありません。
出産費用を比較するうえで、必ず確認しておきたいのが国や自治体からの支援金です。
日本の出産支援金はいくら?
日本の健康保険に加入している場合、原則として子ども1人につき50万円(※産科医療補償制度対象の場合)が支給されます。
さらに自治体ごとに、妊婦支援給付金が支給されます。
2025年からは「妊婦支援給付金」として基本計10万円の支給が制度化されているため、多くの自治体で受け取ることができると思います。
参考:こども家庭庁のHP
私の住んでいる大阪の自治体でも妊娠時5万円+出産後5万円の計10万円支給されます。
台湾の出産支援金はいくら?
妻の実家のある高雄市では出産後、3万TWD(約15万円)の支給でした。
国際結婚で海外出産する場合の支援金
国際結婚では、支援金を受け取ることができるのか、事前に調べておく必要があります。
日本から支給される50万円は、妻が日本の健康保険に加入していれば、
日本国内での出産だけでなく、海外で出産した場合でも条件を満たせば申請可能です。
自治体からの支援金は、妻が住民票を持っていれば、申請可能です。
私たちも大阪の自治体へ確認したところ、台湾で里帰り出産をした場合でも対象になることを確認できました。
自治体や加入している健康保険組合によって必要書類が異なる場合があるため、妊娠中の早い段階で確認しておくことをおすすめします。
一方、高雄市からの支援金は、台湾で出産した場合にのみ申請可能でした。
台湾の産後ケア(坐月子)は実際どうなのか
台湾では出産後、産後ケア施設に入ることが日本よりも普及しています。
日本の産後ケア
- 約2万円/日
- 数日から1週間程度
- 利用者は少なく、基本は自宅で育児
台湾の産後ケア(坐月子)
- 約2.5万円/日
- 2週間から1カ月
- 利用が普及している
内容としては、
- 栄養管理された食事
- 赤ちゃんのケアサポート
- 授乳指導
- 体調管理
母体の回復を最優先にした環境が整っています。
結論をいうと、私たち夫婦は台湾の習慣を尊重し、産後ケア施設を利用することにしました。
期間は2週間です。
産後ケアの費用で本気で迷った話
産後ケアを調べたとき、正直に言って一度立ち止まりました。
- 2週間:約35万円
- 1カ月:約70万円前後
「高い」と感じたのが最初の印象です。
出産費用が安くても、ここで一気に総額が変わります。
ただ同時に、
事前に知ることができて本当に良かったとも思いました。
もし出産後に初めて知っていたら、
急に数十万円の出費に対応できなかった可能性があります。
総額で見ると差はどうなるか

私たちの条件:無痛分娩+羊水検査+産後ケア2週間
【日本】
自己負担:約50万円 (出費:110万、給付:60万円)
出費内訳:出産+入院:約50万円、無痛分娩:約10万〜15万円、羊水検査:約10万〜15万円、産後ケア:約30万円
給付内訳:日本からの支援金:50万円、市からの支援金:10万円
【台湾(里帰り)】
自己負担:0円 (出費:55万、給付:75万円)
出費内訳:出産+入院:約10万円、無痛分娩:約5万円、羊水検査:約5万円、産後ケア:約35万円
給付内訳:日本からの支援金:50万円、市からの支援金:10万円、高雄市からの支援金:15万円
※渡航費・滞在費は含まれていません
※条件や自治体によって実際の金額は大きく異なります。あくまで私たち夫婦が検討したケースでの試算です。
見落としがちな費用
里帰り出産では以下も考慮する必要があります。
- 航空券
- 宿泊費
- 食費
- 現地移動費
- 為替変動
特に影響が大きいのが、夫の渡航回数です。
妊娠中・出産時・産後など、どのタイミングで何回行くかによって総額は大きく変わります。
夫と妻で感じ方が大きく違ったポイント
今回の検討で強く感じたのは、
夫と妻で重視するポイントが違うということでした。
夫の立場としては、
- 言語の不安がない
- 手続きがシンプル
- 生活環境が変わらない
といった理由から、日本の方が安心に感じました。
また、育児休暇を取得できる環境であれば、
出産直後から日常的に関われる点も大きいと感じました。
一方で妻にとっては、
- 実家が近くにある安心感
- 慣れた文化の中で過ごせること
- 産後にしっかり休める環境
が重要でした。
この違いは想像以上に大きく、
最終的な判断にも大きく影響しました。
子どもと離れることへの葛藤
里帰り出産を選ぶ場合、夫は一定期間子どもと離れることになります。
正直に言うと、これはかなり悩みました。
生まれてすぐの時間を一緒に過ごせないことに、寂しさはあります。
ただその一方で、
妻が安心して出産し、回復できる環境を優先すべきだとも感じました。
このバランスは家庭ごとに考え方が分かれる部分だと思います。
妻との話し合いで決めたこと
出産するのは妻本人です。
そのため私たちは、
できる限り妻の希望を優先するという前提で話し合いを進めました。
費用や環境も重要ですが、
最終的には「安心して出産できるかどうか」が最も大切だと考えています。
我が家の最終的な選択
最終的に選んだのは、里帰り出産+産後ケア2週間でした。
- 実家のサポートがある
- 産後の回復を優先したい
- 費用とのバランス
この選択は現実的で、夫婦ともに納得できるものでした。
どちらを選ぶべきか

日本で出産する方が向いている人
- 生活環境を変えたくない
- 夫婦で育児をスタートしたい
- 育児休暇を取得できる環境がある
台湾に里帰りして出産する方が向いている人
- 産後の回復を最優先にしたい
- 家族のサポートを受けたい
- 産後ケアを利用したい
迷っている方への最終的な判断基準
出産費用だけで判断すると、後悔する可能性があります。
重要なのは、
- 産後にどれだけ妻が回復に集中できるか
- 夫婦でどのように育児に関わるか
この2点です。
まとめ

どちらを選んでも正解ですが、選ぶ基準を間違えないことが重要です。
- 出産費用は台湾の方が安い
- 産後ケアは台湾が充実している
- 日本は夫婦で育児を進めやすい
最終的に重要なのは、出産後の生活です。
費用だけでなく、回復環境や家族の関わり方も含めて判断することが大切です。
この記事が、日本で出産するか里帰りして台湾で出産するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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