「配偶者ビザって自分で申請できるの?」
「行政書士に頼まないと不許可になる?」
この記事では、
実際に行政書士を使わずに配偶者ビザを取得した体験をもとに、
申請の流れ・必要書類・失敗しやすいポイントを解説します。
※本記事は、台湾人の配偶者を海外から日本に呼び寄せ、行政書士を使わずに配偶者ビザを申請した筆者の実体験をもとに作成しています。
配偶者ビザは自力申請できるのか?
配偶者ビザは条件が整っていれば自力申請も可能とされています
実際に私たちのケースでは、行政書士に依頼せずに問題なく許可されました。
ただし、多くの人が以下のポイントでつまずきます
・書類の不備
・関係性の証明不足
・収入・生活基盤の説明不足
この記事では、配偶者ビザ申請の流れから必要書類、失敗しやすいポイントまで、実体験ベースで解説します。
初めて配偶者ビザを申請する方で、特別な事情がないケースを前提に解説しています
※本記事で紹介する内容は、海外に住んでいる外国人配偶者を日本に呼び寄せるための配偶者ビザの申請方法です。
・「別の中長期在留資格」から変更する
・短期滞在(観光ビザ)から変更する
・「別の在留資格」で長期滞在中
などのパターンとは異なります。
はじめに|「結婚したのに一緒に住めない」状態から始まった
本記事では、海外に住んでいる外国人配偶者を日本に呼び寄せるケースを前提に、
在留資格「日本人の配偶者等(通称:配偶者ビザ)」の申請手順体験談を完全版としてまとめています。
私たち夫婦は国際結婚をしており、妻は台湾人です。
結婚当時、妻は日本の中長期在留資格を一切持っていませんでした。
- 就労ビザ:なし
- 留学ビザ:なし
- 永住権:なし
- その他の中長期在留資格:なし
来日時は短期滞在ビザのみの状態でした。
短期滞在ビザでは、日本に滞在できる期間は連続90日以内、年間180日までに制限されます。
結婚したにもかかわらず、
- 一緒に住めない
- 将来の予定が立てられない
- 次はいつ会えるか分からない
という不安定な状況が続きました。
この不安定な状況を解消するために必要だったのが、
在留資格「日本人の配偶者等」、いわゆる配偶者ビザです。
▶︎参考記事:配偶者ビザとは|国際結婚で日本に住むために必要な在留資格
配偶者ビザは「結婚=自動取得」ではなかった
正直に言うと、交際中の結婚前の私は、「結婚すれば自然に日本に住めるもの」
だと思っていました。
しかし実際は違いました。
配偶者ビザは、
結婚した事実があるだけでは取得できません。
出入国在留管理庁は、主に以下の点を見ています。
- 結婚が形式的なものではないか
- 夫婦として実体のある関係か
- 日本で安定した生活基盤があるか
これらを書類だけで判断されます。
つまり、「どれだけ丁寧に書類で説明できるか」が申請結果を大きく左右します。
出入国在留管理庁の公式情報でも、
婚姻の実体性や生活基盤が重要とされています。
行政書士に頼むべき?自分で申請できる?
申請準備を始めた当初、ネットで配偶者ビザについて検索すると
行政書士事務所のサイトが多く表示されました。
「自分でやると不許可になる?」
「専門家に頼まないと危険?」
正直、不安になりました。しかし、結果として私たちは自力申請を選びました。
こんな人は自力申請OK
- 書類準備が苦ではない
- 収入が安定、かつ年収300万円以上ある
- 交際期間が1年以上ある
- 交際経緯が明確に説明できる
- 出会いの経緯を客観的に証明できる
- 写真や連絡履歴が十分にある
出入国在留管理庁の公式情報でも、
婚姻の実体性や生活基盤が重要とされています。
こんな人は行政書士がおすすめ
- 書類に不安がある
- 事情が複雑(年の差、短期間の交際)
私たちが自力申請を選んだ理由
私たちが自力で配偶者ビザ申請をした理由は次の通りです。
- 費用をできるだけ抑えたかった
- 交際経緯・結婚までの流れが比較的シンプルだった
- 書類作成に時間をかけられた
結果として、自力で申請しましたが
- 追加書類なし
- 一発許可
- 在留期間3年
の配偶者ビザを取得することができました。
♢行政書士に依頼するか、自分で申請するか悩んでいる方に向けた補足記事はこちら
記事:在留資格認定証明書は自分で申請できる?体験談から解説
条件に大きな問題がなければ、自力申請は十分可能だと実感しています。
【実体験】海外から呼び寄せた配偶者ビザ申請の流れ
実際に申請する際は、以下の順番で進めれば自力申請が可能です。
① 本記事で全体の流れを理解
② 必要書類の記事で書類を準備
③ 書き方記事を見ながら記入
④ 入管へ提出
結婚後、実際に私たちが行った手続きの全体像です。
配偶者ビザ申請の流れ(外国人が海外在住の場合)
STEP1:在留資格認定証明書の申請書類準備
配偶者ビザ申請に必要な書類を準備します。
期間:1カ月~2カ月
注意点:書類不足、書類不備
つまずきポイント:書類間の内容の不一致、客観的事実の不足
STEP2:日本人配偶者が日本で在留資格認定証明書交付申請を行う
管轄する出入国在留管理庁に申請書類を持っていき、審査を行います。
期間:1日
場所:出入国在留管理局
注意点:書類不足、提出先
つまずきポイント:各住所ごとに管轄している出入国在留管理局を間違える
出入国在留管理庁で審査(※私たちは約70日)
STEP3:在留資格認定証明書が交付された後、外国人配偶者に送付する
在留資格認定証明書が無事に交付されると、家に届きます。
在留資格認定証明書を外国人配偶者に送付します。
期間:1日
注意点:発送先住所の間違い
つまずきポイント:送付先住所の確認
STEP4:現地の日本大使館・領事館でビザ申請する
外国人配偶者が現地の日本大使館・領事館でビザ申請を行います。
期間:約7日
注意点:書類不足
つまずきポイント:事前に提出書類を確認せずに、申請する。
STEP5:ビザ発給後、日本へ入国し、在留カードを受け取る
日本にビザが貼り付けられたパスポートを持ち、入国します。
この際に、空港で在留カードを受け取ります。
期間:1日、場所:空港
つまずきポイント:パスポートを忘れる
STEP6:市区町村で住民登録・各種手続きを行う
在留カードの住民票登録やマイナンバーカード申請、健康保険申請などの手続きを行います。
期間:1週間~1カ月
注意点:書類不足、順番
つまずきポイント:順番を間違えて、二度手間になる。
私たちの場合、
- 書類準備期間:1カ月
- 在留資格認定の審査期間:2カ月半
- 結果:3年の配偶者ビザ
- 在留資格認定証明書交付から日本に来るまでの期間:1カ月
となりました。
申請開始から日本で一緒に住めることが決まるまで約3か月半かかりました。
申請書類の準備期間を含めると、約4カ月半かかっています。
♢配偶者ビザ申請当日の流れに関する記事はこちら
記事:配偶者ビザ申請書類を入管へ提出する流れ|当日の様子と審査期間の目安
♢配偶者ビザ交付後の手続きの一覧記事はこちら
記事:配偶者ビザ交付後の手続きまとめ|在留資格認定証明書から住民票登録までの流れ
審査70日間のリアル
申請後、約70日間待ちました。
・出入国在留管理庁からの連絡は一切なし
・申請してから30日以降は毎日ポストを確認
・「不許可だったらどうしよう」と何度も体験談の記事を検索
郵便受けを開けるたびに、
「今日こそ結果が来ているかもしれない」と期待と不安が入り混じっていました。
私は、60日目あたりから不安が強くなりました。
しかし結果は問題なく許可。
審査期間が長い=不許可ではありません。
不許可になりやすいケース
実際に調べる中で、注意すべき点も分かりました。
- 収入が不安定で生活が成り立たないと判断される
- 交際期間が短く、関係性の証明が不十分
- 年齢差が大きいのに説明不足
- 過去に在留違反がある。
- 日本での居住実態がない。
成功体験だけでなく、リスク理解も重要です。
不許可になりやすいケース(収入や交際状況に不安がある場合)に当てはまる場合は、行政書士に相談することをおすすめします。
【最重要】配偶者ビザの必要書類まとめ
私たちが配偶者ビザ申請で提出した書類を、一覧でまとめました。
まずはこのリストを基準に準備すればOKです。
夫婦で準備する書類(特に重要)
- 在留資格認定証明書交付申請書
→ メインとなる申請書類 - 質問書
→ 出会い〜結婚までの経緯を説明する書類 - 身元保証書
→ 日本人側が生活面の保証をする書類 - 返信用封筒
→ 在留資格認定証明書の交付用 - 申請理由書
→ 出会い〜結婚までの経緯を詳細に説明する書類 - チャット履歴(29日分)、通話履歴(9回分)、写真(18枚)
→ 出会い〜結婚まで夫婦間の交流を説明するため
資料を自分で作成し提出。 - 結婚指輪の領収書
→ 結婚したことを補足的に証明するため - 賃貸借契約書の写し
→ 結婚後の住居を確保していることを証明するため - 物件の間取り
→ 夫婦で生活するのに必要な間取りであることを証明するため - 住宅写真
→ 生活の準備が出来ていることを証明するため
日本人側が用意する書類
- 住民票
→ 現在の居住状況を証明するため - 戸籍謄本
→ 結婚の事実を証明するために必要 - 課税証明書(直近2年分)、納税証明書(直近1年分)
→ 安定した収入があることを証明するため - 預金残高証明書、有価証券取引残高報告書
→ 安定した貯蓄・資産があることを証明するため - 在職証明書
→ 就職していることを証明するため - 源泉徴収票(直近2年分)、給与明細(直近3カ月分)、賞与明細(直近1回分)
→ 安定した収入があることを証明するため
※戸籍謄本、住民票、課税証明書などは発行から3ヶ月以内のもの
外国人配偶者が用意する書類 ※台湾人妻
- 証明写真(縦4cm×横3cm、3ヶ月以内に撮影)
→ ビザ申請用 - 台湾の結婚証明書+日本語訳
→ 結婚の事実を証明するために必要。市役所で取得可能。 - 日本語能力を示す資料
→ 日本で生活できることを補足的に説明するため - 履歴書(日本語で作成)
→ 本人証明を補足的に説明するため - 高校・大学卒業証書+翻訳
→ 履歴書の補足資料 - 警察刑事記録証明書+翻訳
→ 犯罪歴がないことを証明するため。台湾の警察署で取得可能。 - 出国歴証明書+翻訳
→出入国に虚偽がないことを証明するため。台湾の場合、オンラインで取得可能。 - 出国歴の詳細説明資料
→出入国日しか書かれていない出国歴証明書の補足資料
出入国履歴にたいして、行き先・理由を記載 - 台湾の戸籍謄本+翻訳
→ 結婚の事実を証明するために必要 - パスポートの写し
→ 本人確認のため
※提出書類はすべて内容に矛盾がないよう統一することが重要です(交際時期・住所・日付など)
※日本語以外の書類は全て翻訳が必要です。翻訳者は誰でもよく、翻訳分の末尾には翻訳者の署名が必要です。
私たちの場合、台湾人の妻が翻訳しました。
【追加資料ゼロ】書類準備で意識した3つのポイント
配偶者ビザ申請では、多くの書類を提出します。
書類不備があると、不許可のリスクや再提出が必要となり、配偶者ビザの交付が長期化します。
私たちは、以下の点を特に意識しました。
①「聞かれそうなことは先回りして書く」
- 出会いのきっかけ
- 交際期間
- 結婚に至った理由
を、申請理由書にまとめ、丁寧に説明しました。
② 書類同士の内容を必ず一致させる
- 日付
- 交際開始時期
- 時系列
- 名前、住所などの表記
が食い違わないよう、何度も確認しました。
③ 写真・SNS・通話履歴は「自然さ」を重視
量よりも、交際の継続性やお互いの関係性が構築されていく経緯が
伝わることを意識しました。
その結果、審査中に追加資料の提出は一切ありませんでした。
提出資料の記入例はこちら
▶︎参考記事:在留資格認定証明書申請に必要な提出書類まとめ【配偶者ビザ】
▶︎参考記事:在留資格認定証明書交付申請書の書き方【配偶者ビザ・記入例】
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請|身元保証書の書き方と記入時の注意点
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請|質問書の書き方と記入例
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請|申請理由書とは?書き方と記載内容の一例
▶︎参考記事:夫婦間の交流が確認できる資料とは?配偶者ビザ申請時の提出例を解説
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請で提出したSNS記録資料の作り方
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請で提出した写真資料の作り方
▶︎参考記事:配偶者ビザ申請で提出した通話記録資料の作り方
【失敗例】注意するポイントリスト
- 写真やメッセージ履歴が少なく関係性を証明できない
- 夫婦の交流を確認できる資料が、一定期間に集中している
- 収入に対して、生活費が多くなっている
- 名前や住所が書類間で一致していない
- 交際の時系列が書類間で一致していない
- 提出書類に誤字脱字がある
私自身は問題なく許可されましたが、
申請前にこれらのポイントを意識して準備しました。
特に、書類の矛盾や時系列のズレは、書類全体の信ぴょう性が欠け、怪しまれる原因になるので念入りに確認することが必要です。
配偶者ビザ申請を終えて感じた正直な気持ち
配偶者ビザ申請は、正直に言って簡単な手続きではありませんでした。
しかし、書類を準備する過程で、
- 出会いから結婚までを振り返る
- 夫婦で将来について話し合う
という、夫婦にとって前向きな時間にもなりました。
在留資格が無事に許可されたときの安心感は、今でも忘れられません。
まとめ|配偶者ビザ申請は「正しく準備すれば」自分でも申請できる
実体験から感じたことは、次の3点です。
- 制度を正しく理解する
- 書類を丁寧に準備する
- 結婚の実態を正直に伝える
これらを意識すれば、
行政書士に依頼しなくても配偶者ビザは取得できる可能性は十分にあります。
まずはこの記事で流れを理解し、次に必要書類の準備から始めてください
このブログが、
配偶者ビザ申請の流れを理解し、
スムーズに準備を進めるための助けになれば幸いです。
※本記事は筆者の体験に基づく情報提供であり、申請結果を保証するものではありません。最新情報は必ず出入国在留管理庁(公式サイト)および管轄の出入国在留管理局でご確認ください。

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