【体験談】妊活前検査と出生前検査|日本と台湾の考え方の違いも解説

妊娠している女性 妊娠・出産

はじめに

※本記事は、筆者の実体験をもとにした情報共有です。
※検査内容や判断は個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
※検査内容やリスク、適応は個人の状況によって異なります。実際に検査を検討される場合は、必ず医師や専門家に相談してください。

妊娠検査

本記事は実際に妊娠前検査を受け、出生前検査を受けることを決めた私たちの体験談を共有する目的で書いています。
著者は夫(男性)のため、夫目線の記事になることをご承知おきください。

妊娠前検査が必要か迷っている方、出生前検査を受けるべきか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

私たち夫婦は、妊娠のスタートラインに立つ前に妊娠前検査(妊活前検査)を受け、妊娠後は出生前検査も受けました。

(※実際には検査途中で妊娠が判明したため、すべての妊娠前検査は完了していません)

私たちは最終的に、妊娠前検査に加えて、出生前検査は確定検査である羊水検査のみを選択しました。本記事では、その理由と判断プロセスも詳しく紹介します。


どのような人が妊娠前検査・出生前検査を受けているか

一般的に、日本では以下のような方が妊娠前検査・出生前検査を受ける傾向があります。

  • 妊娠前から安心材料を持ちたい人
  • 高齢出産を予定している人
  • 家族に遺伝性疾患がある人
  • 不安が強い人

私たちの場合は、【健康な子供を産みたい】【事前に体や心の準備をしておきたい】という考えで検査を受けました。

とはいっても、もともと日本人の私(夫)は、妊娠前検査や出生前検査を受ける予定はありませんでした。

しかし妻(台湾人)の希望があり、自分なりに調べて、納得し検査を受けることにしました。

結果として、この経験を通じて、日本と台湾での妊娠に対する考え方の違いにも気づくことができました。


妻が検査を希望した理由

当初は「慎重な性格だからかな」と思っていました。

しかし実際は、性格ではなく国による考え方の違いが大きいと分かりました。

  • 日本:問題が起きてから対応する傾向が比較的強い
    →妊娠前検査や出生前検査を受ける割合は世界的に見て少ない
  • 台湾:問題が起きる前に予防する傾向
    →妊娠前検査や出生前検査を受ける割合は世界的に見て多い

この違いにより、妻は妊娠前検査、出生前検査をはじめから考えていたそうです。

日本人の私(夫)の場合、すでに子供のいる姉と妹や、母親、知人で妊娠前検査や出生前検査を行ったことを聞いていなかったので、特に考えたこともなかったです。


【実体験】実際の流れ

  1. 妊娠前検査を予約
  2. 検査開始
  3. 妊娠判明
  4. 出生前検査を検討
  5. カウンセリング
  6. 羊水検査を決定

妊娠前検査について

妊娠している女性

妊活前検査とは?

妊活前検査とは、妊娠前に体の状態や妊娠のしやすさ、遺伝病の可能性などを確認する検査です。
近年では「プレコンセプションケア」の一環として注目されています。

主な検査内容は以下の通りです。

① 基本的な健康チェック

妊娠に耐えられる体かを確認

  • 血液検査(貧血・血糖・肝機能など)
  • 血圧測定
  • BMI(肥満度)

② 感染症検査

赤ちゃんに影響する可能性のある感染症を確認

  • 風疹抗体
  • B型・C型肝炎
  • 梅毒
  • HIV

③ ホルモン検査(女性)

妊娠しやすさの目安を確認

  • AMH(卵巣機能)
  • 排卵の有無
  • ホルモンバランス

④ 子宮・卵巣の検査

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣の状態

⑤ 精液検査(男性)

  • 精子の数
  • 運動率
  • 形

⑥ 遺伝子検査(任意)

  • 遺伝性疾患の保因者検査

費用と注意点

  • 多くは自費診療(数千円〜数万円)
  • 夫婦で受ける検査もある
  • 感染症結果の共有には同意書が必要

事前に夫婦で目的を話し合って、検査を受けることを合意しておくことが大切です。


日本と海外の違い

日本では妊活前検査はまだ一般的とは言えず、
不妊治療の一環として行われるケースが多い印象です。

一方で海外では、

  • 台湾
  • 韓国
  • シンガポール
  • 欧米

では、予防の一環として積極的に行われています。

ただ、日本でも最近は「プレコンセプションケア」という考え方が広まりつつあり、検査件数は年々増えてきているそうです。

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、若い男女が将来のライフプランを考えながら、性や健康に関する正しい知識を持ち、自分自身の心と体の健康管理を行う取り組みのことです。略して「プレコン」とも呼ばれます。こども家庭庁のHPでも推進している取り組みです。

日本で妊娠前検査が少ない主な理由

① 「妊娠してから医療にかかる」という前提

日本では、妊娠 → 産婦人科に通う → 検査という流れが一般的です。

そのため、「妊娠前に検査をする」という発想自体が広まりにくい傾向があります。

一方で台湾や欧米では、

  • 妊娠前から体を整える
  • リスクを事前に把握する

という考え方(予防医療)が根付いています。


② 保険適用外が多く、費用負担がある

妊娠前検査の多くは自費診療です。

  • 数千円〜数万円
  • 検査項目によってはさらに高額

日本は「必要性が高い医療=保険適用」という認識が強いため、
自費=必須ではない → 後回し、となりやすいです。


③ 不妊治療とセットで考えられがち

日本では妊娠前検査が

  • 妊活に悩んでいる人
  • 不妊治療の一環

として行われることが多いです。

そのため、「自然に妊娠できるなら不要では?」と考える人が多く、広く一般化していません。


④ 男性が関与しにくい文化

妊娠・出産は女性側の問題と捉えられやすく、

  • 男性の検査(精液検査など)
  • 夫婦での事前チェック

の意識がまだ低い傾向があります。

一方で台湾などでは、
夫婦で一緒に準備するという意識が強いのも特徴です。


⑤ 情報発信・教育が少ない

日本では

  • 学校教育
  • メディア
  • 医療機関の啓発

において、妊娠前検査の情報があまり多くありません。

その結果、

  • そもそも知らない
  • 知っていても優先度が低い

という状況になっています。


実際に妊娠前検査を受けて感じたこと

実際に受けて感じたのは、安心感が得られることでした。

検査を進めるごとに自分たちの体の状態を理解でき、
前向きに妊娠に向き合えるようになったと感じています。

また男性は女性に比べて、父親になるというスイッチが入りにくいと言われていますが、妊娠前検査を受けて妊娠の準備を進めることで、父親になるという意識が芽生えたと思います。


出生前検査について

出生前検査とは?

出生前検査は、妊娠中に赤ちゃんの状態を調べる検査です。

主に先天的な病気や異常の可能性を確認します。

妊活前検査と異なり、倫理的な側面もあるため、
夫婦での十分な話し合いが重要になります。

検査の種類によっては流産リスクもあります。


出生前検査の種類

出生前検査は大きく2つに分かれます。

  • 非確定検査(スクリーニング):可能性を調べる
  • 確定検査(診断検査):異常の有無を確定する

非確定検査(スクリーニング)の種類

① 超音波検査(エコー)

  • 時期:妊娠初期〜後期
  • 内容:発育・形の異常の兆候確認
  • 検査方法:お腹の上から超音波を当てて、赤ちゃんの状態を観察する
  • 流産リスク:なし

② NIPT(新型出生前診断)

  • 時期:妊娠10週以降
  • 内容:染色体異常の可能性
  • 検査方法:母体の血液を採取し、胎児由来のDNAを分析する検査
  • 流産リスク:なし

③ 母体血清マーカー検査

  • 時期:妊娠15〜18週
  • 内容:染色体異常のリスク評価
  • 検査方法:母体の血液を採取し、特定の成分を測定してリスクを評価
  • 流産リスク:なし

確定検査(診断検査)

④ 羊水検査

  • 時期:妊娠15〜18週
  • 内容:染色体異常の確定診断
  • 検査方法:お腹に細い針を刺して羊水を採取し、胎児の染色体を詳しく検査
  • 流産リスク:約0.1〜0.3%程度

⑤ 絨毛検査

  • 時期:妊娠11〜14週
  • 内容:染色体異常の確定診断
  • 検査方法:子宮頸部またはお腹から胎盤の一部(絨毛)を採取して、染色体を調べる検査
  • 流産リスク:約0.5〜1%程度

カウンセリングを受けて考えたこと

夫婦で話し合っている様子

出生前検査については、当初は慎重な気持ちがありました。

理由は、赤ちゃんに関わる判断であり、倫理的な側面も含まれるためです。
さらに、流産リスクもあるため慎重になりました。

そこで妻と一緒にカウンセリングを受け、
以下のような内容について説明を受けました。

  • 検査ごとに分かる異常の違い
  • 先天性疾患の確率
  • 検査に伴う流産リスク
  • 費用や検査件数
  • 認証医療機関で受ける重要性

私の一番の懸念事項であった確定検査の流産リスクに関してもカウンセラーから説明を受けました。

※ここは非常に重要なポイントですが、
公開されている流産リスクは「検査によって流産した割合」ではなく、「検査後に流産となった割合」を含んでいます。

例えば、羊水検査でいわれている約0.1〜0.3%程度の流産リスクの中には、羊水検査を行わなくても流産してしまうケースも含まれているということです。

実績のある病院・医師のもと行えば、リスクはわずかだと判断しました。


私たち夫婦の選択

十分に話し合った結果、
確定検査である羊水検査のみを受けることにしました。

「問題が起きてから対応する」という傾向が比較的強い日本では一般的には、

  1. エコーで異常の可能性を確認
  2. NIPT(非確定検査)
  3. 必要に応じて羊水検査

という流れが多いとされています。

一方で私たちは、
最初から正確な情報を得たいという考えから、確定検査を選択しました。

NIPT(新型出生前診断)を選ばなかったわけ

私たちがNIPT(新型出生前診断)から羊水検査という流れを選ばなかった理由は
NIPTで陰性だったとしても、不安や心配が完全になくなるわけではなく、最終的に羊水検査や絨毛検査といった確定検査を受ける可能性が高いと考えたためです。

NIPT(新型出生前診断)の費用は一般的に約8万〜20万円前後、そして羊水検査や絨毛検査の費用は一般的に約10万〜20万円程度です。
NIPT(新型出生前診断)の後に羊水検査や絨毛検査を受けるとなると、計20~40万円程度の費用が発生します。

一回の検査で判断するために、確定検査である羊水検査のみを選択しました。


まとめ

妊活前検査・出生前検査はいずれも必須ではありません。

しかし、

  • 安心して妊娠・出産を迎えたい
  • 事前にできる準備をしておきたい

と考える方にとっては、有効な選択肢の一つです。

そして最も大切なのは、夫婦で十分に話し合い、納得した上で判断することだと感じています。

妊活前検査や出生前検査には正解があるわけではなく、夫婦ごとに考え方が異なります。
大切なのは、情報を正しく理解した上で、自分たちにとって納得できる選択をすることだと感じました。

本記事が、これから検査を検討する方の判断材料の一つになれば幸いです。

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